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パラオ カープ島
2008年3月

パラオ



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基礎情報

 ダイバーの聖地として名高いパラオは、200余りの島々で構成され、ミクロネシアの最も西に位置するカロリン諸島に属している。最後の国連信託統治領だったが、1994年に独立、アメリカと自由連合協定を結んだ。パラオ全域は熱帯性海洋気候に属し、年平均気温は約27℃。季節は雨季と乾季に分けられ、台風はほとんど来ない。

 今回滞在したカープ島は、コロール島からボートで40分ほどの距離にある星の形をした島。パラオ No.1のダイビングポイント【ブルーコーナー】へも近く、幾度もこの島を訪れるリピーターが多い。島のオーナーの奥様が広島カープのファンであることから、島の名前をカープ島にしたというエピソードがある。

 パラオの正式国名はパラオ共和国(Republic of Palau)、現地ではベラウとも呼ばれている。パラオ国旗の青は太平洋を、黄色は満月を表し、平和への願いが込められている。首都はバベルダオブ島のマルキョク州、人口約2万人、通貨単位は米ドル(USD)。パスポートの残存期間は入国時6ヶ月以上で、30日以内の滞在はビザ不要。電圧は110/220V、周波数は60Hz。

パラオの地図はココを参照


出発

日本航空

 前回(10年前)パラオに行ったときはグアム経由だったが、乗り継ぎの待ち時間が長かったこともあり、今回はパラオ直行便を選択。と言うわけで、夜8時発のJALチャーター便にて成田を発ち、一路パラオへ。フライト時間は約4時間半、コロール国際空港には午前0時半ごろ到着した。直行便はフライト時間が短くていい反面、到着時間が深夜になるのが難点か。

 入国審査を済ませ、荷物をピックアップし、空港出口に進むと、現地スタッフがお出迎え。送迎のワゴン車に乗り込み、コロール市内のホテル「ウェストプラザ・デセケル」へ向かった。約30分でホテルに到着、この日はここで一泊。寝る前に翌日のダイビングに供えて、器材はメッシュバックに入れて、他の荷物と分けておく。

 翌日早朝にホテルをチェックアウト、送迎のワゴン車にて近くの港へ。ホテル1階のコンビニで買ったスパムおにぎりをパクついているうちに港に到着。渡されたライフジャケットを着て、スピードボートに乗船。小雨模様の港を後にし、カープへ向け出航した。沖へ進むうちに徐々に天候も回復、青空が見えて気分も高まる。約40分ほどで滞在予定のリゾートに到着、桟橋ではスタッフが笑顔で出迎えてくれた。

パラオ行きJAL直行チャーター便【成田空港】 ウェストプラザ・デセケル【コロール】
パラオ直行 JALチャーター便
【成田空港】
ウェストプラザ・デセケル
【コロール】

宿泊

カープ・アイランド・リゾート

 長い桟橋を歩いてカープ島に上陸、真っ白いビーチに赤い屋根のレストハウスが印象的なカープ・アイランド・リゾート。空から見ると星の形をしたこの島は、リゾート施設が建つビーチ付近以外、深いジャングルに囲まれたナチュラル派のリゾート。島の大きさは約7万坪と結構大きく、島内には鍾乳洞やマネーストーンなどがあり、ジャングル探検ツアーも楽しそうだ。

 宿泊施設は、サンライズコテージ、デラックスコテージ、カープスイート、ダイブハウスの4タイプ。今回利用したのはサンライズコテージで、ベッドが2つに扇風機があるだけのシンプルな部屋。バスルームは温水シャワーが使えるが、水量が少々頼りない(バスタブはなし)。アメニティ類も一応はあるが、日本から持っていった方が無難かも。サイライズコテージと銘打つだけあって、早起きをすれば、コテージ前のビーチできれいな朝焼けを見ることができる。

 滞在客のおよそ半数は日本人で、皆さんダイビング目的。残り半数は欧米からのゲストで、ダイビングの他、トローリングに出かける人も多い。スタッフには日本人もいるので、言葉の心配は無用。ちなみに部屋にはルームキーが無いので、貴重品はフロントのセーフティボックスに預ける。

カープ・アイランド・リゾート について詳しくはココを参照(英語)
カープ・アイランド・リゾート について詳しくはココを参照(日本語)

カープ・アイランド・リゾート カープ・アイランド・リゾート
桟橋
【カープ・アイランド・リゾート】
レストハウス
【カープ・アイランド・リゾート】
カープ・アイランド・リゾート カープ・アイランド・リゾート
サンライズコテージ
【カープ・アイランド・リゾート】
朝焼け
【カープ・アイランド・リゾート】
カープ・アイランド・リゾート ↑サンライズコテージ前のビーチに登る朝日。少し早起きしてビーチを散歩すれば、美しい朝焼けを見ることができる。

←真っ白い砂のビーチに、透明で青い海、まさにパラオらしい風景。このブルーグラデーションを見ると、ほんとに癒されるね。
ビーチ
【カープ・アイランド・リゾート】

食事

レストハウス

 カープ・アイランド・リゾートのレストハウスはビーチに面して建てられ、とても開放的で心地いい空間。朝食はビュッフェスタイルで、ベーコン、コンビーフ、ソーセージ、目玉焼き、サラダ、フルーツなどアメリカン・ブレックファースト。パンはトースターで焼くこともできる。フレッシュジュース、コーヒー、紅茶はフリーのセルフサービス。

 昼食はダイビングの合間にお弁当。メニューは、おにぎり、から揚げ、厚焼き玉子、ウィンナーなど。ゲメリス島(無人島)に上陸してのピクニックランチはとても楽しい。真っ白いビーチに座ってミルキーブルーの海を眺めながら、梅干おにぎりをほおばる。南国でしか味わえない贅沢な時間だ。

 夕食もビュッフェスタイルで、魚のフライ、刺身、牛肉のBBQ、チキンロースト、鶏肉炒め、味噌汁、ワンタンスープ、フルーツなどなど。地元パラオの人たちが日頃食べていそうなメニューだ。レストハウスにはダイビングセンターも併設されているので、夕食の後はスタッフと一緒に、その日のダイビングのログ付け。

居酒屋 SAKURA(さくら)

 コロール市内にある居酒屋。メニューは和食中心で、値段も手ごろ。テーブル席に案内され、先ずはパラオの地ビール、赤い雄鶏が目印の「レッド・ルースター」で乾杯。つまみには、刺身と紅イモの天ぷらを注文、やっぱ地のものは旨いね。天ぷらの後は口をさっぱりさせようってんで、ホタテと海老のサラダを注文、んーホタテ旨っ! 場所はコロールのメインストリート沿い、郵便局の斜向かい。BBIシャトルバスでも行けちゃう。

ABIICE(アバイアイス)

 コロール市内にあるアバイの形をしたアイスクリームショップ。街を散策している途中で立ち寄り、ココナッツ・ソルベとウベ・ソルベを注文。中には黒くて大粒のタピオカが入っていて、プニプニした食感がたまらん。値段も安いよ。場所はコロールのメインストリート沿い、郵便局のお隣。ちなみにアバイは釘を使わず建てるパラオの伝統的建物のこと。

カープ島のレストハウス カープ島のレストハウス
レストハウス
【カープ・アイランド・リゾート】
牛肉のBBQと魚のソテー
【カープ・アイランド・リゾート】
カープ・アイランド・リゾート カープ・アイランド・リゾート
紅イモの天ぷら
【居酒屋さくら】
タピオカ入りソルベ
【アバイアイス】

ダイビング

パラオ・ダイビングセンター

 パラオのワイルドな海を案内してくれたダイビング・サービスは、カープ島に施設を構えるパラオ・ダイビングセンター。人気No.1ポイントの【ブルーコーナー】【ブルーホール】までたったの15分と、とっても近いのがうれしい。ダイビングは午前に1本、昼食後に1本の1日2本が基本スケジュール。リクエスト次第で、3本目のオプションや、早朝などもOK。日本人ガイドが常駐しているので、丁寧で細かいケアが期待できる。

パラオ・ダイビングセンター パラオ・ダイビングセンター
機材置き場
【パラオ・ダイビングセンター】
ガイドのスズキさん
【パラオ・ダイビングセンター】

ゲドブスコーラルガーデン

 初日、1本目のポイントは【ゲドブスコーラルガーデン】。ポイント名の通り、まさにサンゴの庭園と形容するにふさわしいポイントで、サンゴにはチョウチョウウオの仲間がたくさん群れている。サンゴの間にはパラオオオシャコガイという1メートル以上もある大きな貝があった。普通シャコガイに手を入れると挟まれてとれないと言われているが、このシャコガイはでかすぎて肉が厚く、手をいれても簡単に抜けてしまう。

タートルコーブ

 初日、2本目のポイントは【タートルコーブ】。水深1〜2メートルほどの棚に開いた穴からダイブして、15メートルほど潜るとドロップオフの横穴に抜ける、ケーブ(洞穴)のポイント。壁の窪みではニチリンダテハゼ、キャンディケインドワーフゴビー、クレナイニセスズメなどを見つけた。外洋側では、マダラトビエイ、イソマグロ、マダラタルミの群れなどが通り過ぎる。棚の上のサンゴではアカネハナゴイが乱舞していた。

ジャーマンチャネル

 2日目、1本目のポイントは【ジャーマンチャネル】。パラオがドイツ統治時代に、船舶航行用にサンゴを削って作った水路(チャネル)をジャーマンチャネルという。このポイントはそのチャネルの外洋側出口付近にあり、砂地にあるサンゴの根がマンタのクリーニングステーションになっていることから、マンタポイントしてとても有名。今回は残念ながらマンタには会えなかったけど、代わりにツノダシの大群を見ることができた。

ブルーコーナー

 2日目、2本目のポイントは満を持して【ブルーコーナー】へ。パラオの代名詞ともいえる超メジャーポイントは、期待を裏切らないことでも有名だ。外洋に突き出たコーナーにあたる潮が、上げ潮か下げ潮かでエントリーする場所が異なる。今回は上げ潮なので壁を右にしてのドリフト。先ずは人気者のナポレオンフィッシュがお出迎えで、気分もハッピー。続いてビッグアイバラクーダの大群が現れ、その奥にはブラックフィンバラクーダの群れも見え隠れ。棚の上ではヨスジフエダイが群れ、サンゴの上にはメガネゴンベがちょこんと乗っていた。

 この日は嬉しいハプニングがひとつ。ブルーコーナーでのダイビングを終えて、リゾートに帰る途中での出来事。スピードボートの上で気持ちいい風を受けていると、誰かがイルカの群れを発見。キャプテンがボートのスピードをイルカに合わせると、群れが面白いようにボートの先端に集まって泳ぎだした。まるで新しいオモチャを見つけて集まってきた子供のようだ。イルカたちは遊び飽きるまでの数分間、ボートと併泳した後、「バイバ〜イ」という感じで、ピョ〜ンと飛び跳ね去っていった。

ニュードロップオフ

 2日目、3本目のポイントは、魚影が濃いことではブルーコーナーにも負けないといわれる【ニュードロップオフ】。水深5メートルの浅瀬では、ミクロネシア固有種のオレンヂフィンアネモネフィッシュがイソギンチャクから出たり入ったり。砂地ではオドリハゼが長い胸ビレをかわいくフリフリ。リーフエッジではノコギリダイやヨスジフエダイが群がり、外洋側に目をやるとウメイロモドキの大群がサーっと通り過ぎて行った。そして遂に来ました、ブラックフィンバラクーダ・トルネード! 魚体が大きいからトルネードも豪快だ。

【カメラ/OLIMPUS CAMEDIA μ DIGITAL 600】

ナポレオンフィッシュ ヨスジフエダイ
ナポレオンフィッシュ ヨスジフエダイ
ビッグアイバラクーダ ブラックフィンバラクーダ
ビッグアイバラクーダ ブラックフィンバラクーダ

ブルーホール

 3日目、1本目のポイントは待ってました【ブルーホール】。水深3メートルの棚に4つの小さいホールが開いていて、ホールの先は大きな洞窟(ドーム)になっている。ドーム内は上から陽の光が差し込み、神秘的な蒼い空間に身も心も癒されること間違いなし。しばらくドーム内を漂っていたら、見覚えのある帽子をかぶったダイバーを発見。海なのに帽子? と思いつつよく見ると、あの「さかなクン」でした。しかし海の中でも例の帽子をかぶっているなんて、ガチャピンかっ! 後日、TBSのTV番組「どうぶつ奇想天外」のロケだったことが判明。

ブルーコーナー

 3日目、2本目は2度目の【ブルーコーナー】。前回同様上げ潮だったので壁を右にしてのドリフト。リーフの先端に向かっていると前方から半端じゃない数のギンガメアジの群れがやって来た。いそいでアンカーをかけ、間近で大群をじっくり観察。視界すべてがギンガメアジで埋め尽くされる状態だ(すげー)。アンカーをはずし棚を流れていると、待っていてくれましたナポちゃん。最後はパラオ名物、マダラタルミの大群に見送られエキジット。そういえばGTもいたっけ。

 3日目、3本目のポイントも【ブルーコーナー】。午後から下げ潮に変わったので、今回は壁を左にしてのダイビング。入ってすぐの浅瀬で、アカネハナゴイのオスだけの群れに遭遇、ちょっと珍しくない? 珍しいつながりで、ここのハナビラクマノミは、眉毛があるヤツがいる。顔の左側に下がり眉毛、ちょっとかわいい。そしてまたまたナポちゃんが迎えにきてくれた、憂いやつよ。後半はブラックフィンバラクーダの大群がゆっくりと優雅な舞を魅せてくれた。

 最終日、1本目のポイントはまたまた【ブルーコーナー】、昨日から3連続だ。コーナーにアンカーをしてしばらくするとホワイトチップシャークの群れがゆらゆらとやってきた。この数をこんな近くで見たのは初めてかも。一応サメだからやっぱちょっと怖いな。棚の砂地の方へ行くと、でっかいコブが突き出たバッファローフィッシュを発見。その下にはガーデンイールのコロニーがあった。上方へ目を移せば、またしてもギンガメアジの大群、今回はトルネード状態になり目の前をぐるぐる旋回だ(うぉー)。

ジャーマンチャネル

 最終日、最後のポイントは再び【ジャーマンチャネル】へ。最後のマンタ狙いというわけだ。結論から言えば、マンタは現れなかった。やはりマンタにはめったに会えないからこそ、価値が高いということなんだろう。但し、うれしい出会いもあった。以前から一度見たいと思っていたカニハゼを発見したのだ。浮上の直前はマダラタルミやクマササハナムロの大群に見送られながらのエキジット。大満足のパラオダイビングだった。

【カメラ/OLIMPUS CAMEDIA μ DIGITAL 600】

ブルーホール ナポレオンフィッシュ
ブルーホール ナポレオンフィッシュ
ギンガメアジ アカネハナゴイ
ギンガメアジ アカネハナゴイ

ショッピング

WCTCショッピングセンター

 コロール市内にあるパラオで一番大きなショッピングセンター。1Fは酒、タバコ、日用品など。2Fは衣料品、電化製品、お土産品など、品揃えは豊富。マカボニーの板にパラオの伝説や風習を彫ったストーリー・ボードはお土産におすすめ。魚の形のストーリーボード(100ドル)をお土産にひとつ購入。1Fにはテナントでコンビニも入っているので便利。

Rur(ルー)

 コロール市内にあるおしゃれでかわいいギフトショップ。洗練された感じの店内には、サンゴや貝で作られたアクセサリー類や、オリジナルプリントのTシャツがたくさん、値段もお手ごろ。中でもパラオの言葉が書かれたプリントTシャツはおもしろい。店内にはカフェも併設されているので、買い物中に一休みすることもできる。

WCTCショッピングセンター Rur(ルー)
WCTCショッピングセンター
【コロールシティ】
Rur(ルー)
【コロールシティ】

帰途

 カープ島を発つ日の午前中は、最後のダイビングに出かけた。2本ダイブしてからリゾートに戻り、ランチを食べている間にダイビング機材を乾かす。南国の日差しであっという間に機材が乾いた午後3時ごろカープ島を出発。桟橋ではスタッフ総出で見送ってくれた。1時間ほどでコロール島に到着、この日は市内のホテルで一泊。

 翌日深夜にホテルをチェックアウト、真っ暗な市内の道をコロール国際空港へ向かった。到着後、空港のカフェでおにぎりの朝食をとり、搭乗時間まで少し待つ。間もなく搭乗の時間となり、JALの早朝便にてコロールを発ち、成田空港には朝8時半ごろに帰着した。


後記

 パラオ・ダイビングセンターのサキさん、スズキさん、ロビンさん、ルーターさん、いろいろとお世話になりました。2度目のパラオだったけど、やっぱりパラオの海はすごい。ブルーコーナーにたったの数分で行けちゃうカープ島は、ダイバーにとっては最高のリゾート。この次パラオに戻ってきた時は、ジャーマンチャネルでマンタのリベンジだ。

 o(*^▽^*)o みなさん、お世話になりました!



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